緑に包まれた丘の上に白い洋館の屋根が少しだけ覗いています。
すぐ前に瀬田川が流れているので見えるのは屋根部分だけなのです。
いつも門が閉まっていて神秘的ですらあった建物でした。
年に二回の公開。
ブログ友達のご好意でその
「住友活機園」の公開に行く事ができました。
この建物は実業家として知られる住友2代総理事、伊庭貞剛氏が明治37年(1904年)引退後お住まいになられたお宅です。
「活機」とは禅宗の思想で「俗世を離れながらも人情の機微に通じる」という意味を持ち 爺が晩年をすごした地の名称としてふさわしいものです。
建物は洋館部分と和館部分が玄関でつながれています。



自然の木材を厳選して選び、その材質をそのままに生かし、一つ一つ心をこめられた構造、仕事。
決して華美にならず「清楚に」を基本とされたデザイン。
琵琶湖を望むサンルーム、広大なお庭。
紅葉を愛された伊庭氏はお庭のあちらこちらに自ら「もみじ」を植えられ、暖炉が燃えるともみじがうかびあがるようにデザインされてます。
「明治後期の大邸宅の姿を完全に伝える稀有な例」として重要文化財に指定されたことが十分すぎるほどに感じられる邸宅でした。
「本物」を感じました。
「さりげない美」を感じました。
写真撮影は禁止でしたが、
こちらでバーチャル体験ができます。
少し前、「住友の保養所」だったことを思い出しました。
保養所時代に泊まってみたかったと思います。

『 湖国のモダン建築 13 』
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TBさせていただきました。
バーチャル体験面白いですね。
こんなサイトがあるの知りませんでした。
ここ一度行ってみたかったんです!
大津歴博でやってた広瀬と伊庭の展覧会もいきたかったんですがみ逃しました。活機園も事前申込が必要だったし・・・ありがとうございます。おかげで中をみることができました!^^
いい感じですね~
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piitaさん私も検索して立派なサイトがあることを始めて知りました。
そういえば 十年以上前「住友活機園っていう保養所のお掃除のお仕事あるんやけどどう?」ってお話があったことも思い出しました。そう。。保養所だったんだったよなぁって。
あんな立派な建物のお掃除なら私行きたかったなあ。
こいちゃさん昨日、夜七時半だったでしょうか? BSを見ていたら新居浜の旅をやっておられて広瀬さんのお話や広瀬邸が出てきました。
とてもいいタイミングでした。
歴史博物館での展示に気づいたのは終わる一週間位前で結局行けないままでした。
家のすぐ近所にさきっぽだけ見えていたあの洋館が広い敷地の中の立派なお屋敷だったなんて。。なんだか不思議な気持ちになりました。
やっとアップしましたので、トラックバックさせていただきました。
あの日は待ち合わせに遅れたり、途中で抜けさせていただいたり、いろいろとすみませんでした。
誘っていただいて本当によかったです。
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住友活機園
滋賀県大津市の石山寺の近くにある住友活機園の秋の見学会に行きました。住友2代総理事伊庭貞剛氏が明治37年(1904)、引退するにあたって建てたお屋敷です。和館部と洋館部からなり、洋館部は野口孫一設計(中之島図書館の設計者)によるものです。平成14年には「明治後期
[2005/11/20 23:56]
URL
京都あちらこちら
住友活機園
京阪石山寺駅から徒歩5分、小高い丘の上に住友活機園のお屋敷があります。1904(明治37)年、住友第二代総理事の伊庭貞剛氏が引退するときに、人里離れた地に屋敷を建て、以後亡くなるまで住んでいたお家で、国指定重要文化財になっています。門からお屋敷まで自然を生かし
[2005/11/24 04:52]
URL
ビバさんのさんぽ道