今回は食に満足が出来ていません。
今日のお昼? 結局何も食べてないよなぁ。
鉄道旅だから、豪華な食事は望んでいませんが、納得のいく地元の食事はしたいと思っています。
B級グルメでも大満足です。
小田原駅は、大きな町で駅ナカレストランや、レストランビルもあるのですが、おしゃれなだけでピンと来ない。。
商店街をウロウロ


これかなぁ。。
江ノ電の旅をした時食べた、しらす定食の味が忘れられません。
迷った挙句はこちらでした。



ツルンとした、生しらすの食感はたまりません。
新鮮な海鮮も気持ちよく頂けました。
やっと満足して、バスの時間まで駅で本を読んで。。。 旅は終わりました。
いつに似合わず、観光地旅をしたなぁと思うけれど、やっぱり視点は「私」だったと思っています。。。
下車予定駅はここで終わり。
富戸駅にやってきた電車は再び「リゾート・ドルフィン号」 休日は有料特急列車ですが、平日は普通電車として走っています。
何度も遭遇する特急車両。伊豆急行で通勤通学をしている人が羨ましいです。



立って乗車どころか、独り占めできます。
展望車もいいけれど、朝 乗ったので、今度は窓側に向いた席に座りました。


このまま、乗っていたいのですが、フリー切符区間が 伊東~伊豆急下田 だったので下車です。
小田原まで乗車して差額を払えばいいのかと思ったのですが、「伊東までがフリー区間です」と言われたため断念。
ところがあとでよーく切符を見てみたら、やはり差額を払えば良かったようです。 朝 切符を買うときに確認すれば良かったかなぁ。。 特急列車で熱海まで行けたのに。
でも 伊東ではゆっくりと車両を見る事ができました。


熱海へ向かう途中、折り返してきたドルフィン号に出会いました。

次の電車までの時間。町歩き。
ここは、駅周辺にはめに留まるものは、特にない町でしたが、やはり海に近い町。
伊豆半島をドライブする人たちのために、飲食店や宿泊施設が点在しているようです。

改札を出れば、なだらかな下り坂。その先に太平洋が広がっています。
こんな形で、太平洋を見下ろすのははじめてかもしれません。



生活道路のような石段を降ります。

旅をしていても、「この町の人」のようになれる場所は、また格別。

海の近くまで、来ました。
奥には温泉街。
手前には、漁村風景。
今回の旅で、いくつかの温泉街を見てきたけれど、ここが一番私好みかなぁ。
ゆったりと、静かに過ごせそうな町です。




電車からも、北川の町を見下ろすことができました。

伊豆熱川駅のお隣 「伊豆北川駅」



トコトコとホームから階段少し降りれば、ここは改札口、待合所。
駅員さんはおられません。

駅好きは、なんでもないようなこんな駅でも、魅力を感じます。
有名な温泉街の隣。
海と山に挟まれて駅。
駅を取り巻く環境も駅の魅力です。


あまり名前の知られていない「北川温泉」ですが、結構な数のホテルがあるようです。
ちょっと歩いてみましょう。
「熱川温泉」の知名度がどの程度なのかはわかりません。
ただ、私には 「細うで繁盛記」の舞台として印象的です。
「民放を見るとアホになる」なとど言っていた母が、好きな男優さんがいるからとかかさず見ていました。
山水館、大西館でいつも喧嘩をしていたような記憶しかないのですが、「熱川」「熱川」としきりに名前がでてきていました。
ドラマの舞台になるほどの温泉地だったのか、ドラマで有名になっただけなのか。。
とにかく、近くに来たのなら、様子を見たい温泉街です。
最近、温泉駅で下車してその町を歩くことが多くなりました。
どの町も大抵、昭和の雰囲気が漂っています。 もう営業されていないお店や、旅館が多くあります。
会社の慰安旅行で「温泉」という時代ではもうなくなったし、家族で「温泉」ではなく「ディズニー」の時代になってしまったのでしょうか。
忘れかけられている、昭和の娯楽が見えてきます。
ここ、「熱川温泉」も同じでした。



駅を出てすぐの所にある、「国民宿舎 伊豆熱川荘」
もう営業されてないのかと思いました。カーテンが閉まっています。
でもネットで調べてみれば、まだ予約は受けつけておられる。玄関の貼紙は営業終了のお知らせではなく 駐車場の案内です。
6月の平日。午前中。 こんな感じなのでしょうか。
立地条件は最高です。
駅前を左へと。



ここも、自噴でしょうか?
温泉卵が作れます。







なんなんだろ?
確かめたくても、人が歩いてない。人がいない。
ただ、通り過ぎるだけです。。
「伊豆下田駅」から北へと向かう、伊豆急行。
しばらく山間部を縫うように走ります。
「蓮台寺駅」→「稲梓駅」


伊東駅から、伊豆下田駅の終着駅まで、展望車で一気に来てしまったから、帰りは途中下車しながら戻ります。
電車に乗ろうとしたらも待っていたのはまたまた「黒船電車」
普通電車として走っているとはいうものの、この確率の高さには、驚き。

伊豆急行、終着駅 「伊豆急下田駅」

地上の頭端駅は、独特の旅情を醸し出します。
安堵感と、希望とでもいいましょうか。 すがすがしさがあります。
最近では近鉄の吉野駅、賢島駅が印象的。

新宿までの「踊り子」
憧れです。

昭和初期の建築様式をそのまま残す木造3階建の温泉旅館『東海館』。
平成9年に廃館後、伊東市に寄贈されたこの旅館は、その貴重な木造建築を後世に伝えるため、平成13年7月26日、市を代表する観光施設として新しく生まれ変わりました。 (伊東観光協会オフィシャルページより抜粋)


「昭和の温泉旅館」という雰囲気が溢れ出ています。
こんな旅館に泊まってみたかったけれど、子供の頃の家族旅行は数えるほどで、父の会社の僚のような所での宿泊でした。
何故、廃業されたのか、残念ですが、そのままの姿で残された事が素晴らしい事です。
翌朝は、海岸を歩いてみました。
「ひもの」「ひもの」
金沢の親戚から頂いた「干物」がおいしかった事を思い出します。スーパーで安くで買うようなものではなく、高級な干物は本当においしいもの。。そっかあ、伊東にきたのなら、干物の夕食を食べればよかった。
昨晩も19時を過ぎてから夕食処をさがしたから、おいしいものに出会えなかった。ブログにアップできるほどのものでもなく。。
18時19時を過ぎての夕食はファミレスでもない限り、居酒屋系になってしまうものだと思い知らさせました。
コンビニ弁当では、あまりにありふれているから どこかで駅弁を買って部屋で食べるのもいいかも。

伊東駅を出るとすぐ、お土産屋さん。お店の看板も並び、昭和の香りがしてきます。
だいたい、「温泉」という所は、昭和30年 40年頃に全盛期を迎えたところが多いでしょう。
今や、若い人のレジャーはテーマパークで、温泉へ行く若い家族は少なくなっているのだと思います。
だからこそ、温泉街を歩くは楽しい。
鮮魚でなく「ひもの」が名産になっているのは、気候のおかげなのでしょうか。



昭和13年開業当初からの駅だそうで、手は加えられているでしょうが、基本「そのまま」という駅舎で、趣を感じます。
南国イメージを感じます。
塔ノ沢駅を満喫した後は、一路「小田原駅」へ。

JR線に乗り換えます。

列車は西へと走ります。

東海道本線でこのあたりを通るのは久しぶり。
ローカル路線でないので、敢えて避けている感があるのですが(笑) 一駅、一駅下車してみれば、いい風景に出会えるのでしょ。
まだまだ、訪れるべき場所は多く残っています。

「熱海」の町もかなり面白そうだと思ったのですが、明日乗車予定の「伊豆急行」のフリー切符は、伊東駅で購入しないといけないし、朝早くからの乗車の方が効率的なので、伊東線へと。乗り換えて南へと進みます。
案内表示によれば、乗車すべき列車はこれなんですが、ちょっと違う気がするなぁ。。と駅員さんに聞けば
「普通列車ですから、こちらですよ」と。。
伊豆急行の電車が伊東駅まで乗り入れているので、観光列車の車輛も平日は普通列車として使われているのです。

勿論車内は特別仕様。
座席は海に向かっている席もあり、高校生が通学列車として乗車している様子は、なんとも羨ましいかぎりです。





温泉旅館が迫り、海が続く。。 こんな景色は、やはり「伊豆」ならではものなのだと、はじめての土地に来たことに感動しながら、夕刻の豪華列車に揺られています。
深沢銭洗弁財天のあるホームから、トンネルを利用した通路を渡り、「塔ノ沢駅」を出ます。


さすがに、箱根。ハイキングコースがたくさんあります。

小さな売店。
こちらで、切符や 深沢銭洗弁財天のお札などを売っておられるそうです。
人がやっと通れる細い一本道が続いています。


細い道からは、塔ノ沢温泉一望。
登録有形文化財の宿が多くあり、その風情ある雰囲気が眼下に広がっていました。
箱根の温泉宿に泊まるならここがいいかなぁ。。箱根十七湯のいくつかを見てそう思いました。


目に留まったのは、トンネルです。
帰宅後画像をアップしてみると、「函嶺洞門」と書かれています。
1930年(昭和5年)4月に工事を着手、1931年(昭和6年)10月に完成
中国の王宮をイメージした造りとなっているそうで、なるほど拡大してみると、素晴らしいもの。
この他、旭橋・千歳橋も産業遺産として見逃せないものだとわかりました。

再訪する機会があれば、塔ノ沢駅で再び下車して、界隈をじっくり散策したいし、出来れば宿泊したいと思うのです。
「のぼりたいやき」気になります。


どうも。。やっぱり 不思議な空気が流れています。。



トンネルに続くホームからの神社。



薄暗く鬱蒼としています。
虫よけスプレーはやっぱり、旅の必需品だなぁと再確認。


「銭洗弁天」とは読んで字のごとく。
神社に流れる清流でお金を洗えば金運がアップするという、ご利益があります。
火伏観音の赤い幟がこの場所に色を添えています。



さらに進めば 洞窟の中に「奥宮」


ここは、もう異空間とでも言いましょうか。
このような神社は、日本全国探せばあるのでしょうが、トンネルに挟まれたホームの奥にあるんです。
鉄道ファン、社寺好き。 必ず訪れるべき場所でしょう。




「塔ノ沢駅」
駅舎そのものが好きな私ですが、ここは「駅舎」ではなく、駅・ホーム そしてそれを取り巻く風景がたまらなく素敵です。
いろいろ「駅」を見てきて、これほど魅力を持った駅が今まであったでしょうか。
いい出会いがあった。。。箱根登山鉄道に乗って良かった。。と思わせてくれた駅です。

ホーム 強羅駅方向に鉄道遺構であろうトンネルが続いています。 そのすぐ手前にはホームから続く神社があります。


反対側 小田原駅方向もトンネル。
そう、塔ノ沢駅はトンネルに挟まれた駅なんです。

改札口のある反対ホームに行くには、トンネルに作られた階段・通路を通ります。

反対方向ホームに渡らず、トンネルの階段を上りそのまままっすく進めば「阿弥陀寺」へ行けると書かれていますが、おそらく結構うっそうとした山道だろう思います。


ここは、無人駅。
トンネル。神社・お寺。
神秘的な要素が揃っています。
今までに感じたことのない駅の空気を感じました。
魅力あふれていました。


宮ノ下駅で下車して、風情ある国道沿を歩いていると「富士屋ホテル」の案内板。
さっき、駅でも見たけど、あの富士屋ホテル?
私の知識ってそんな程度。近代建築ホテル好きだから「冨士谷ホテル」は知っているけれど、箱根の国道沿。
箱根登山鉄道を降りてすぐに位置しているなんて事は、知らなかったのです。