まだ少し時間はあるし、名残惜しいし、阿倍野まで乗鉄してみようかと橿原神宮前駅で南大阪線に乗ってみました。  田園地帯が見えたかと思えば、住宅地、大きなお店。。 都市近郊らしい車窓が続きます。 日曜の夕刻、意外に通勤客のような雰囲気の人が多い。。 さて、 と時刻表を検索してみると阿倍野まで行って帰って来ると帰りが遅くなる。 阿倍野の手前は「古市駅」ということで、下車。
駅の顔がどこにあるのかわからず、撮った写真。    近鉄の都市駅らしい造りでした。 ここからは、長野線も出ています。 橿原神宮前駅下車。 日が落ちる時を感じながら、京都駅まで。。  近鉄週末フリーパス 三日間。 たった三日間で見たもの、感じた事をブログ記事にしてみると、1カ月以上かかってしまいましたね。。 私にとっては、大変「価値ある切符」「価値ある三日間」でした。 四日市~名古屋が未踏です。 何年か前に 関西3day切符で生駒あたりに行った時の記事も未アップです。 折角です。。 近いうちに完結できるといいなと思っています。

 駅前の小さなスーパー。 学校へ行く前にパンを買う? 仕事帰りにちよっとした食材を買う? それとも、町の人々はみなさんここに来ていたのでしょうか? 閉店して何年になるのでしょう? 壁にはげてしまったシキシマパンの看板があるなと思っていたら、  プラスチィック看板は落ちていました。  華やかな観光地より、さりげない風景。
橿原神宮前駅から吉野駅まで途中下車した駅以外に、気になる駅はいくつもありました。 それほどに、私にとって魅力を感じさせてくれたのが吉野線でした。  なんでもない駅のようですが、階段・柱を見るとその古さを感じます。  ポストが丸ポストだといいけど、殆ど見かけなくなりました。
     大正12年開業、南葛城郡葛村(現御所市戸毛)の最寄駅であったことから葛駅と名付けられたそうです。 宇治山田駅のような堂々たる名駅舎も好きですが、このようにさりげない駅。 町の人々が利用してきた小さな駅も好きです。 町の人のさまざまな気持ちを運んだ鉄道駅ですから。
 吉野での滞在時間は長く取っていました。 珍しく、ゆっくりお昼御飯を 食べる時間があり、何を 食べようか行ったり来たり。 観光シーズンではないから開いているお店は少ないものの、 食べるところには困りません。 目に留まったのは「葛うどん」 「うどん」というより、冷麦のように細い麺ですが、つるっとしたのどごしでした。 小鉢の、葛豆腐は、弾力がありもっと 食べたいくらいでした。
 坂の途中の小さな、静かなお店。    お品書と一緒に置かれていた桜マップ。 この時はまだ桜の季節には早かったけれど、吉野をイメージできました。
吉野山駅でケーブルを降りるとお土産屋さんが並ぶ、緩やかな坂道。 一帯は下千本と呼ばれるあたりです。 
   吉野と言えば「吉野葛」   陀羅尼助(だらにすけ)とは、昔から伝わる胃腸薬ですが、古くは吉野に製造所があってお土産物となっていたそうで、今に伝わっています。 界隈にも何軒かあるのですが、薄暗店内に、生薬のようなものが並べられ、お薬のにおいがしています。 いかにもよく効きそうです。   中千本に入るあたりで見つけました。 旧家か、昔からの工場か作業所だと思ったのですが、帰ってから調べると、旅館だそうです。 何故か情報が極めて少ないのですが、皇族や文豪も宿泊されたことがあるというお宿。 桜の眺めが最高だそうです。    お土産屋さんで吉野を感じ、桜で春の吉野を感じる。。 でも桜満開の季節はたくさんの人です。。。 
「吉野」と聞いて、思いつくのは「桜」 でもそれだけじゃない。。吉野駅に到着するまでに下車したいくつかの駅も「吉野郡」であり自然に恵まれのどかな風景を目にして来ました。 吉野駅で下車して、お花見処である整備された坂道を歩いているといくつかのお寺に出会います。 どこか宗教的なものを感じる山。 それは、吉野山が大峰山を経て熊野三山へ続く山岳霊場・修行道大峯奥駈道の北端であるからです。    ケーブルを降りて、しばらくするとすぐにこの黒門をくぐることになり、ここからが 聖地吉野山 だと身が引き締まるのです。
細い坂道を5分ほど歩けば、眼前の立派な山門が立ちはだかります。  修復工事中とあれば、この下をもぐる事は躊躇されます。  反対側のこっちの方が、足を運びやすいでしょ?   <
15年位前だったでしょうか? バスツアーで「吉野の桜」を見に行った事がありました。 稀に見る桜の開花が早い年で、当初の予定より早めたのにそれでも「吉野の桜」は大半が終わっていました。 「奥千本まで行くと、ちよっとは桜が残っているかもしれません」「ケーブルやバスを使うと早く着けるかもしれません」 とバスガイドさんがおっしゃったのですが、ケーブルは長蛇の列。ひたすら、奥千本を目指して歩いたけれど、桜の咲いている所まではたどり着けなかった。。 そんな思い出があります。 あの時の ケーブルがいったいどこにあったのかよくわからずにいましたが、実は近鉄吉野駅の目の前にありました。 時は3/6日曜日。 2月末までの冬季休業が終わり始めての日曜日。人は本当にまばらです。
  手作り感溢れるこの券売機がなかなか面白い。 「乗車券を買もと時小銭を使用してほしいです」と手書き文字。 ~ほしいです。。 なんか謙虚ですねぇ。。   今日は発売されていないけれど「夜間割引」ってあるんですね。 お花見シーズンのライトアップ時でしょうか。 吉野山のライトアップって山全体をするわけではないでしょうし。。どんな感じなのでしょ。       . ロープが続き、終点「吉野山駅」は見えています。 だって所要はわずか3分ですもの。    吉野駅がどんどん小さくなっていく。。。。   会社そのものの名前を「吉野大峯ケーブル自動車株式会社」と言います。 案内板、HPすべて、自ら「ケーブル」を語ってはいますが、これ ロープウェイです(笑) 日本で最初のロープウェイであったため、まだ「ロープウェイ」という言葉がなく、「ケーブルカー」と言っていたのが現在に至っているそうです。。 → 吉野大峯ケーブル自動車株式会社
下市口駅からの下り坂の商店街を歩いていると、ふと真っ暗の路地を感じ、覗き込むとそこにはアーケード商店街。 
   ここは、日曜だから閉まってるんじゃない。もう何年も動きがないんだなぁと。。わかります。 「テーラークワヤマ」さんは、だけは近年まで営業していたから看板が綺麗なのなぁ。  マーケットはL字になっていて、反対側の入口はこちらでした。    突当たりの赤いビニール屋根のお菓子屋さんが、この一角を明るくしています。 「お菓子」が子供達の一番の楽しみだった頃、10円玉握り締めて奥へと走った人達は今は?     タイムトンネルのような世界。 あー また思いがけず、いいものに出会った~~。 もう使われなくなってしまった薄暗い商店街。 こんな場所を足を踏み入れるときの、胸の高鳴りったら。。どうしようもありません。。
下市口駅は 南の黒滝村、天川村へのバスが発着しています。 これは、旧の待合所、切符売場でしょうか? 今日は、日曜日です。。。 a href="http://blog-imgs-84.fc2.com/m/i/c/michiyo0520/16041404.jpg" target="_blank">  駅前の踏切からはどちらへ歩こうか、山手へは   旅館もあって、なかなかいい感じの上り坂が続いています。
薬水駅から12分で「下市口駅」に到着です。  吉野の中心地らしく、吉野線の中ではしっかりした駅舎で広々としています。    行き違い可能なホームです。
吉野口駅から、電車で3分。 「薬水駅」は道路から見上げる場所にあります。    段差があまりないので意外に昇りやすい階段だけど、バリアフリーには程遠い。
  意外にしっかりした造りのホーム待合所で、それほど古さは感じられません。   「話」 通話設備なんでしょうね。  集落が見下ろせます。 そんなに小さな町でもないような気がします。  ホームのこの段差はなんでしょう?  ホーム端からは、お城の石垣のようなものが見えています。 もしかすると、こことつながっているのでしょうか?  駅下の前を通る道路は交通量が多くスピードも出てるから注意が必要です。 それにしても、この石垣は何なのでしょうか? 検索してみると、発電所跡だという説もあるのですが、確実な事はわかりません。 これだけわかりやすい石垣なのに、正体がわからないといのうは、不思議です。    集落を歩けば、いい分雰囲気なのですが、みなさんの聖地に入っていくようで申し訳ない気がしました。    この道路の正面が薬水駅への石段です。 「薬水」という地名に神秘的なものを感じますが、[昔、弘法大師がこの地に立ち寄った時、村では疫病が大流行。あわれに思い、井戸の場所を教えたところ、その水を飲んだ病人たちがたちまちに治ったという。」この伝承が「薬水」の地名の由来だそうです。 また、ここで見落としをしてきました。 折角 町を歩いてみたのに、集落に入らず道路沿いにもう少し歩けば、レンガ積みアーチ橋『薬水拱橋』があったのです。 その存在は事前に知ってはいたのですが、具体的な場所を調べていなかったのです。 またしても悔しい思い出のひとつです。。。
吉野口駅前をぶらりと歩いてます。  自然なカーブと、瓦屋根の歴史ありそうな建物を見ると、この町は、「きっといい感じ」なんだろうと。。胸高鳴ります。    のどかな風景に線路が寄添っている。。 いいなあ。。 
橿原神宮前駅から15分 「吉野口駅」 吉野「口」と言えども、お花見で有名な吉野山へはここからさらに30分近く電車に乗らねばいけません。 「口」という駅はたいてい、目的地にはかなり遠い場合が多いように感じます。 余談になりました。  吉野口駅到着。   ここは、JRとの共同駅舎です。
大和八木駅から5分で「橿原神宮前駅」到着です。 まず驚いたのは、電車を降りコンコースへは構内踏切を通ることです。    乗換も階段を全く使うことなく平面移動。 バリアフリーを考慮するほどには新しくない駅ですが、高齢者に優しい構造になっています。 見渡せば、全体像が見えるというのは、人に安心感と余裕を与えると思います。 売店が並び、お茶もできれば、お土産も買える。 こういう構造って、幼い頃両親に連れられてよく行っていた 京阪三条駅と似ていて、懐かしく見入ってしまいました。
名張駅から西へ。 「大和八木駅」下車。 路線図で見ると直角に立体交差しているけれど、どんな風になっているか興味がありました。 一昨日は、慌しく乗り換えたので時間がありませんでしたが、今朝は駅の外へ。   私鉄の主要駅らしい雰囲気です。
 わかるかなぁ。ちよっと苦しいなぁ。 ホームに立ってみる方が明確にわかりました。    大阪線と橿原線が直角に立体交差しています。 単純明快。 私にもわかりやすい構造でした・
ホテルを出て、雰囲気のある道をぶらぶら歩いていると、その先に見えるたのがアーケード商店街の入口。 
 入口付近にはちょっと演出してあるお宅。 温泉マークは?    残念ながらこちらは2008年廃業。 町の銭湯は、どんどん消えています。 実家の徒歩範囲には5軒ほどあったけれど、今じゃ1軒のみとなりました。       「シームレス」という言葉が懐かしい。 昔のストッキングには、継ぎ目があったと聞いています。 継ぎ目のあるストッキングから継ぎ目がない=シームレス なストッキングが普及していったようです。 私の子供時代はまだ「シームレス」という言葉は日常的でした。 町家をリノベーションして2013年4月にオープンしたカフェだそうです。    → CAFE / B&B MATSUKAZEお泊りも出きるようですが。。このHP外国人向け? お洒落なんです。。 こちらへのお客さんは、ご年配の方が多いのでしょう。    母は、布を買い、裏地を買い、ボタンを買い、家族の洋服を作ってくれていました。 あの頃は、手作りの方がお得だったのでしょう。
昨晩 駅前を軽く歩いてみたけれど、さほど目ぼしいものはなかったし、ゆっくり寝て出発しようか。 グーグルマップを見てみると、西方向の道路がいい具合にカーブしていて、商店もある様子。 もしかすると何かあるかもしれない。。と、やっぱりいつも通り早朝にホテルを出ました。  ふむふむ、いい感じ。 これが街道かな?    最近「結納」ってしなくなったけれど、新しい旗がなびいていると言う事は、このあたりでは今も結納の風習があるのでしょうか?
 広い名張駅西口前にある、電飾の綺麗なお店。 電飾の野暮ったさが感じられないのは、すっきりした和風建築だからかもしれません。  実はここで、夕 食を取ろうと思っていました。 でも。。 店内から男性数人の賑やかな笑い声が聞こえてきて、やっぱり女性1人が行くところじゃないかもしれないと断念(笑) 「なばり饅頭」に惹かれ、店舗の方へ。 上品なお姉さんが出てこられて、ちょっと一安心。 一人旅なんぞをしていますが、気の小さい私は各所でドキドキ、躊躇しながら写真を撮り、お店に入っているのです。。
 なばり饅頭は、これ。 ごく普通の薄皮饅頭ですが、柔らかく感じたのは、すぐにホテルで 食べたからかも?(笑)       伊賀と言えば、「かたやき」です。 かむほどに甘みが出てくる不思議なおやつは、子供の時から大好きなもの。 つい買ってしまいました。 もっと大きなものを買えば良かったけれど、荷物になるんですよねぇ。 明日も一日旅するから。
さらに西へと向かいます。     駅前はかなり広くゆったりとしていて、名張駅から横浜、品川までの高速バスで出ている事に驚きました。 あまり馴染みのない都市だけど、ちよっとした中心地なんだなぁと、認識します。
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