
京阪電車本線「八幡市駅」から連絡している「男山ケーブルカー」は 主に石清水八幡宮参拝に利用されていて、初詣で客で賑わう1月の利用が50パーセントーを占めているそうです。

「男山駅」は「八幡市駅」のホームから見えています。
「男山ケーブル」の字体に懐かしさを感じます。
鞍馬山は過去に何度も訪れているのですが、ケーブルカーはいつも、眼中にありませんでした。

こんな立て札を見れば「若いんだし登ろう♪」と思ってしまいます。実際鬱蒼とした木立の霊山を歩くと身も引き締まり気持ちのいいものです。
今回 強いてケーブルカーに乗ったのは、「鉄道好き」の血が騒いだから。
この「鞍馬山鋼索鉄道」は日本で唯一、宗教法人が運営するケーブルカーであり、日本で一番短い鉄道なのです。


興味ある、これらの展示物は目につきにくい高い位置にあり、手でカメラを伸ばしてやっとなんとか撮影できる状態で少し残念でした。
叡山電鉄「八瀬比叡山口」から 緑の中を歩いて5分。
「叡山ケーブル駅」です。

駅の片隅に階段発見。
「展望テラス」ですって。。
だいたい、駅舎と言うのは二階部分だとか、貴賓室部分は閉鎖されていてその面影さえ見られない事が多いのですが、「展望テラス」として開放されているなんてなんと嬉しい事なんでしょ。
誰一人二階へあがりいく人はいないくって、勇気がいったけれども鎖も何もしていないから トントントン。。と階段を昇りました。
木の音がします、先ほどの数珠をかんじされる縁取りが、さらに強調された階段です。
あがってみると、何も仕切りのない大きな部屋。まるでダンスホールのよう。。

縦長窓とアーチ壁、数珠飾りが綺麗です。

かつてはここに展望レストランだったとの事。
1958年の比叡山ドライブウエイ開通以降、利用者の減少で閉鎖されたんだそうです。
珍しいケーブルカーに乗って、モダンな駅舎の二階でお食事。
洒落たテーブルの上には ハイシライス、Aランチ、オムライス。。
ここで、贅沢で幸せな時間を過ごした人達もたくさんいらっしゃるのだろうなぁ。。。。 そんな想像も簡単に出来てしまう。。
そんな 駅舎の二階でした。
いつまでもいつまでも残っていて欲しいものです。
外に出てみると琵琶湖が広がっていました。
あ~ 琵琶湖ってやっぱり気持いいやん。

建物二階部分もしっかりと間近に見ることができました。

『 湖国のモダン建築 2 』

比叡山鉄道ケーブル延暦寺駅
1927年(昭和2年)建築
ケーブル坂本駅から10分 眼下に琵琶湖を見下ろしながら到着するのは「ケーブル延暦寺駅」
何年ぶりでしょう?
壁の色が変わっていて高校生だった時の記憶の駅とは少し違っていましたが、それでもレトロモダンな風格を堂々と漂わせていました。


庇部分にまで細かな装飾がありました。

床部分にはタイルも残っています。
駅舎内も、懐かしい雰囲気。

木製の改札口、木枠窓。
腰壁部分はタイル貼。

木製ベンチ、アーチ壁の待合場所。手前の小さな椅子がまたかわいい。。


壁面の隅々に見られる「金茶色の陶器ビート繰型状の縁取装飾」
当時欧米で盛んに使われたバロック建築によく見られる室内装飾でしたが、ビート状の模様は一見数珠を思わせる感じがしたことから ここ比叡山の駅に取り入れられたそうです。

大津に住みながらケーブルカーに乗ってこの駅を来る機会は滅多にありませんが、なんとも素晴らしい駅に再会できたと。。それだけでもう満足でした。
『
湖国のモダン建築 2 』
9月も半ばを過ぎたと言うのに、真夏並の暑さが続いています。
こんな時は 「そうだ比叡山へ行こう」
標高800メートル強の比叡山はちょっとした避暑地でもあります。
先日、坂本散策をした折、京阪電車大津線1day切符でケーブル料金が20パーセントオフになる事を知り、いつかケーブルカーに乗って比叡山へ行こう。と思ったのでした。
比叡山へは、車で行くのが一般的かもしれませんが、琵琶湖を見下ろしながら山の斜面を登るケーブルカーに乗って行くのがいい。。
「ケーブル坂本駅」は国の登録有形文化財です。
(過去記事 )
登録有形文化財 坂本ケーブル駅
平成5年にリニューアルオープン、ヨーロピアン調の車輛です。




今年3月 開業80周年を迎えました。

車輛が平行四辺形型になっているのと同じく車内も階段状になっています。
行きは地元の幼稚園の遠足と一緒になってしまい、とても写真どころではありませんでしたが、帰り。。静かに11分の旅を楽しむことができました。


琵琶湖を見下ろします。琵琶湖大橋が見えてその先が大きく広がって地図と同じようになっている事がわかります。

とちゅう「もたて山」「ほうらい丘」駅があります。

ケーブルカーのすれ違い。
「招号」「福号」二台のケーブルカーが往復しています。

トンネルもあります。

杉木立もあります。
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「ケーブル坂本駅」に到着。
わずか11分の間にいろいろな景色と出会えます。
高校三年生の夏休み、毎日このケーブルカーに乗ってバイトに通っていました。
あの時と同じように、ケーブルカーに乗っていて、その途中から、突然に空気が変わり、冷たくなります。
あの時と同じでした。 比叡山は涼しい空気が流れていました。
参考
比叡山坂本ケーブル
行きのケーブルは混みあっていて、写真を撮ることができませんでしたが、帰りは人が少なかったのでシャッターチャンス。
それでも先頭でパシャパシャするのは気がひけるので最後尾からの画像を撮ることにしました。

なんとなく北欧を感じさせてくれる色合いです。

駅を離れた直後。


六甲の山から、海の方へ降りて行きます。工事をされている人もおられました。
対向車量とのすれ違いです。



小学生が手を振ってくれていました。

駅到着。


何度か改装をされているようですが、それでも風情を感じます。
高校生の時の家族旅行の時と同じ風貌の駅でした。

六甲ケーブル 六甲山頂駅。
昭和7年開業当初を偲ばせる外観は私を喜ばせてくれました。

こういう駅舎を見ると、人の暖かさが体に染みわたってくるような感じがします。
ここの駅舎に何人の人が来たのでしょう。涼を求めて、静けさを求めて。



何が暖かさを感じさせてくれるのか、木と 角の丸み、厚みなんでしょうか?



隅にあるこの階段を上がると 一千万ドルの夜景の広がる夜景ポイントがありました。
曇り空のため見通しが悪かったのが残念でした。

参考 →
街の駅 再発見
坂本の町を石積みに沿って登るって少し左に折れさらに上がったところ。坂本の町の終点のようなところに
「ケーブル坂本駅」があります。



縦長の窓、縦長の切符売り場、アーチになった壁。
懐かしい感じが漂っています。
高校三年生の夏休み、ケーブルの定期券を支給してもらって「ケーブル延暦寺駅」まで、さらに10分歩いて根本中堂近くにあるお蕎麦屋さんでアルバイトをしていました。
当時の駅舎はもっと風情があったはずですが、記憶に残っていないのが残念です。
「ケーブル延暦寺駅」はこの「坂本駅」よりも売店が大きく明るく広々とした感じがしたと思います。
眼下に琵琶湖を望みながらの11分の旅の風景も記憶から薄れつつあります。
今度 坂本に行ったらケーブルカーに乗ってみよう。途中下車して
石仏を見てみよう
そしてもうひとつの重要有形文化財「ケーブル延暦寺駅」を見てみよう。。
夏は市内よりも涼しい町です。