一畑電車松江北線と大社線の分岐駅が「川跡(かわと)駅」
駅構造的にローカル線らしさが漂う、構内が魅力です。
ただ、連絡のいいように松江方面行、電鉄出雲行、大社方面行ほぼ同時刻に集結させているので、写真を撮る時間が殆どありません。一本遅らせれば1時間待たなければいけない結果となってしまいます。
構内には踏切も遮断機もなく、駅員さんがロープで乗客を誘導します。




左からから 4番 1番 2番 3番ホーム
出雲大社方面 電鉄出雲市方面 松江しんじ湖温泉方面
こんな駅に佇んで電車の動きを見ていたいものです。

北松江線「雲州平田駅」
一畑電車で唯一の直営駅。
本社、運転司令室、車両区、列車区があり、中心駅です。


映画「RAILWAYS」で、主に使われているオレンジ色の電車 「デハニ」
2009年3月に引退している車両ですが、出雲大社前駅に展示されていました。
天井は外観のままドーム型で高く開放的です。

ドーム型に沿った弓なりの梁と横に走る梁が、いい太さでむき出しで綺麗。
そして四角形を組み合わせた深みのあるステンドグラス。
シャープなイメージの金色のシャンデリアは、またいい高さで止まっている。。


梁にも綺麗な模様が施されています。

駅舎真ん中にある半円系の大きな柱状のものは切符売り場。
ぐるっととりまいている木枠の模様もいいし、窓口の厚みもいい、その上の電灯もいい。


素晴らしい近代建築に出会った時、自分の撮影力のなさと文章力のなさにやきもきしますが、今回がそう。。
どうしたらその時の感動を、きちんと自分の中に残せるか、人に伝えられるか。。
「出雲大社前駅」は一畑電車大社線の頭端式終着駅。
ローカル電車に乗って、「出雲大社前までやってきたなぁ」と感じさせてくれる趣のあるホームです。



構内にあったこの建物は昔、役目を終えているのでしょうか?


この後、JR大社線の旧大社駅を見て、出雲蕎麦を食べて再びこの駅舎に戻ると。。。。

太陽がステンドグラスから差し込んで、見事な色を、駅舎内に映し出していました。。。。


設計者は勿論、この芸術も計算したのでしょう。。
昭和5年のこと。。
(2/7写真一枚追加しました)

北松江線を川跡駅で大社線に乗り換えて終点「出雲大社前駅」
昭和5年(1930年)建築。
深いドーム型の瓦屋根。ステンドグラス。かなり奇抜なデザインですが、設計者は不明とは、設計した方が気の毒な気がします。
以前は中央に塔屋があったといいますから、教会をイメージしたものだったのでしょうか。
「RAILWAYS」の主人公肇さんの実家があるのは「伊野灘駅」 ごくありふれたローカル線の駅ですが、駅へのちょっとした緑の坂を歩く風景がのどかでいいのです。
私が途中下車したのは「伊野灘駅」から二つ東の「高ノ宮駅」
素晴らしい風景の中にありました。本当に絵に描いたような風景の中にある駅でした。
恐らく、映画を見てからであれば「伊野灘駅」を選んでいたでしょうが、この「高ノ宮駅」で下車した事は、二度と一畑電車に乗りに行く機会がないかもしれない私にとっては、大正解の選択だったと思います。

稲刈りを控えた田圃の向こうにある、赤い屋根の小さな駅舎。

目の前は宍道湖。
一畑電車北松江線の丁度真ん中あたりにある駅、電鉄出雲駅からは17.5キロの位置にあります。


「温泉駅」という、イメージにはちょっと合わない現代的な駅舎でした。

以前の駅舎です。2002年解体。
なんとも、勿体無い。
後日紹介する大社線終着駅の「電鉄出雲駅」と釣合いの取れる見事な駅舎なのに。。8年前に。。
この駅舎が残っていたなら、あらゆる角度から隅々までカメラを向けただろうけど。。
駅前の賑やかさにあまりに溶け込んでいるこの「松江しんじ湖温泉駅」の写真は結局あまり撮らないままでした。



このあと3時間あまり松江市内を散策しました。近代建築の並ぶいい町でしたが、後日紹介ということで、「松江しんじ湖温泉駅」を折り返して、途中下車します。
電鉄出雲市駅を出た電車は暫く、JR山陰線と併走した後、北東へ向かい、宍道湖の北側を走り、松江しんじ湖温泉駅へ向かいます。
早朝ということで、運転士のいらっしゃらない側の窓から写真を撮る事ができました。


「川跡(かわと)駅」手前
一畑電車唯一の分岐駅で、北松江線の上下と大社線の列車が相互接続します。

「雲州平田駅」付近
雲州平田駅は本社の置かれている駅で、司令室、車両区のある中心駅です。




右(南)に宍道湖、左(北)に田園風景をみながら50分。
一畑電車は、車窓を見ても、走る風景を見ても美しい電車だと思います。



前日は、東海道本線石山駅を出発、京都から山陰線。
日本海側に沿って、餘部、鳥取、松江。。途中下車しながら「出雲市駅」に着いたのはもう暗くなってからでした。
その日の夜にも「電鉄出雲市駅」の様子を何枚か撮っているのに見当たりません。やっぱり記事にするのは帰ってすぐがいいんだなぁと。。今更、後悔しています。
いかにもローカル私鉄、ローカル電車というイメージと離れているのがこの「電鉄出雲市駅」
平成12年に高架駅になったそうです。
左横の白い建物は「一畑ホテル」で
一畑グループは手広く事業を展開しておられ、
「一畑電車」はそのひとつです。

電鉄出雲市駅の100メートル先にJR山陰線「出雲市駅」があります。


今日は一日、一畑電車。
出雲市の「電鉄出雲市駅」から松江市の「松江しんじ湖温泉駅」まで33.9キロの北松江線。
まずは松江を目指します。



6時34分の始発はゆったりとしていました。