島根県松江市、出雲市を訪れたのは昨年9月1日~3日。昨年は、記録的な猛暑で9月に入ってもそれが衰える事はありませんでした。
早朝から一畑電車で松江まで行き、松江の町を散策した頃はまだ、暑さも我慢の出来る範囲でしたが、歩き回ってかなり疲れました。
一畑電車で出雲大社前駅に着いたのは12時頃だったでしょうか。暑さもピークに達しようかとする頃でした。
綺麗な出雲大社前駅を見る元気は少し残っていましたが、さて。。ここから私はJRの「旧大社駅」を見る為歩かねばなりませんでした。案内所で「鳥居を越えて。。」と説明してもらいましたが、それもとてつもなく遠く思えたし、その後も駅は見えてこず、不安な気持ちと暑さと足が痛くなってきたのとで。。。「もういっかぁ。。 でも今更引き返しても。。」
汗を流しながら、本当にとんでもなく長い時間に思えました。
「もう夏には旅をしないぞ。。」と暑さに弱い私は誓うのでした。。
一畑電車出雲大社前駅前の出雲大社参道筋を下る事、15分。やっと左手に大きな建物が見えてきました。
お寺? あれが駅? その重厚さと大きさに驚きました。
大社線はかつて「出雲市駅」から「大社駅」までを結んでいた支線です。
出雲大社への参拝路線で、東京、大阪、京都からの直通急行、お召し列車の運転もありました。
「大社駅」は大社線の終着駅。
明治45年6月開業
大正13年改築
平成2年(1990年)廃線により廃駅となりました。
駅舎内をのぞくと、そこは天井の高い開放的な空間。
ガラス張りの明るい切符売場。
その上の時刻表には廃線当時の列車名が書かれています。
ここは大正時代から観光案内所だったのでしょうか?
どこにまでも、出雲大社を意識したような丁寧なデザインが施されています。
ホームにもしっかりとした和風建築です。
こちらは車止め方向、大社線終結部分。
出雲大社方向。
線路の先に、出雲大社の鳥居が見えるのですが。。。うまく撮れていません。
この先が「出雲市駅」に通じていました。
その廃線跡は、自転車道となりほぼ辿る事ができ、遺構もところどころ残され、ホームも残っているそうです。
次回は、この先を訪れてみたいものです。
この駅舎には、跨線橋もコンコースも見当たりません、この線路を渡っていたのでしょうか。
木製の改札口は温かい感じがします。
こちら団体専用改札口。
ここから出雲大社までゆっくり歩けば30分位かかってしまいます。
もう少し近くに駅があれば、今でも現役でいられたかな?
旧二条城駅にも似ているなと思いましたが、二条駅は明治37年建築です。