
車窓に広がる、流れる緑の風景を見ていると ガードレールが黄色い。
何か特別な場所だろうか。危険区域なんだろうか。
のどかな風景の中に黄色のガードレールという風景ははじめて。

ほら、おふく温泉の前の道路のところにも。

黄色いガードレールは美祢線乗車中あちこちで見ました。
帰宅後半月、NHK の「にっぽん縦断 こころ旅」の山口線のPR映像で「山口名物 黄色いガードレール」というテロップを見ました。
「1963年に山口で国体があった時に山口の特産品&県の花である「夏みかん」の色としてあの黄色に塗られた」
との事。
山口県を訪れるのははじめてではなかったのですが、「黄色いガードレール」を見るのははじめてでした。
石州瓦の「赤」 ガードレールの「黄」
カラフルで元気の出る町です。
厚保駅前は、ゆったりとした広場となっていて、一角にこのような建物がありました。



駅関係の建物なのか、検索してもわからず、現地でも標記はありせんでした。
しっかりした建物です。

こちらでは、切符を販売されています。

同じく広場にあるタクシー会社。
「構内タクシー」と名がつくことは、かつてこのあたり一帯は構内だったのかもしれません。
ここでも厚狭川はすぐ近くを流れています。



秋晴れの山陰は気持ちがいい。。

駅舎とは反対側のホームから出ると、このようなものがありました。
これも何かの信仰でしょう。

駅前に、コンクリートと木で作った、さりげないベンチ。
枕木にしてはちよっと長すぎでしょうか。

線路にそうように、道路が続いています。

石州瓦の家並を見ると、山陰地方に来たなと、感じます。駅前に広がっています。


朝、美祢線に乗った駅は「厚狭駅」
27.2キロ北の於福駅での 厚狭川。

正面には、面白い屋根の形をした建物があります。

集積小屋か何かだったのでしょうか。
バス停だったのでしょうか。



石段を上がった先、鳥居の横には 公会堂があるようです。

静かな町です。

圧迫感のない開放的な駅前。 それが第一印象です。
貨物の取り扱いがあったため、かつては、もっと広大であったと考えられます。

美祢の町では、この赤いバスをよく見かけました。 赤色は町風景にインパクト強く映えます。

工事中? 塗装中?の郵便局。

ちょっと洒落たカフェレストラン。


北西方向に伸びる道路は、交通量が結構多かったです。


右の線は貨物線でしょうか?


こちらも、専用線跡としているサイトがありました。
この感じはどうやら線路跡かなぁ。。
本数の少ない仙崎支線。15分で折り返しですが、折角此処まで来たのですから、少し町歩き。

駅からまっすぐ伸びる道路には、金子みすヾさんについての、大きなボードが本の形になって掲げられています。
金子みすヾさんは童謡詩人。
ここで生まれ育ったみすヾさんにちなくで「みすヾ」通り。

私の旅の朝食、昼食は空腹を満たすためだけのものですからなんでもいいのですが、ローカル駅散策が目的なもので、食いはぐれることは、たびたび。
今日もどこでお店に出会えるかなぁ~と思っていたら、周防高森の町でスーパーに出会う事が出来ました。
コンビニよりも地元スーパーの方がいいんです。
コンビによりスーパーの方が安いというのは、主婦の当然の感覚ですが、それだけではありません。
地元の食材、地元の食べ物が並んでいるのを見るのが楽しいんです。
お土産屋さんよりも、きどらないその町の姿が見えます。
ただ写真を撮るのに勇気がいります。


「ちょるる」山口県のマスコットキャラクターだそうです。
このあと、どこでコンビニ・スーパーで出会えるか、買物をする時間があるかわからないので、おにぎりやら、飲み物、お菓子をたくさん買い込ませて頂きました。
錦帯橋から真っ直ぐ南に延びる大路小路には、さりげなくそのままの
近代建築がいい雰囲気で残っています。




カーブの角にある、山口銀行錦帯橋支店、昭和初期の建築で、当時の中心地であったことを感じさせてくれる建物です。
大路小路を行くと、やがて大きな道に合流。
この雰囲気もなかなか面白い。

そしてそこに 洋館長屋のお店がある。 その雰囲気がとってもい。。



大きい道路に沿わなかった、細い通りは、控えめに遠くまで続いている。。
今回、
近代建築について何も調べずに出てきたけれど、こうして私の好きな風景に出会えた。
電車に揺られて落ち着いた町でこんな風景に出会えた。。。
錦帯橋からまっすぐ南に延びる通りは「大路小路」と呼ばれ、旧道の雰囲気が残り、
近代建築・看板建築の多くを見かけます。

「細田写真場」
昭和初期竣工


心ときめかせ、おめかしして写真を撮りに行く。。 そんな場所。
現在はお隣のお店での営業が主でしょうか?
ここもまた昭和の雰囲気が漂っていていい感じです。


錦帯橋周辺を歩いていて、目につくのがこの風景。


赤い幟がとても綺麗です。
登ろうかと思ってここまで来ましたが、先ほど見た長く続く階段を思い出したら、やっぱり尻込みしてしまいました。。。。
登ったら岩国が一望できたでしょう。

33式年大祭は、2ヶ月後です。
「うまもん レトロ館」近く。
18時半を回っていると言うのに、日はまだ高い。
道の真ん中の小さな子が居て、奥様が二人。
車を心配するでなくのんびりとお話。


ああ。。このあたりはゆったりしているなぁ。。


「うまもん」本社・工場。
そんな通りに、落ち着いた建物がありました。
ここは、300年続いた醤油工場でした。
昭和38年、奥様の実家を引き継いだ社長さんが、漬物製造販売を始められました。。
「うまもん」
「ひらせい」さんで美味しい郷土料理を食べたあとは、町歩き。
こっちの方向にいい香りが漂っているなぁ。。と歩いていると坂の上にいい感じの建物が見えてきました。


シンメトリーなこの感じは「銭湯」だと直感。
いいなぁ。右の石段を登って降りれば、錦川河川に下りられる。。 錦川沿の銭湯。



ステンドグラス。 石柱。。。
錦帯橋近くの、モダンな銭湯。
当時は地元の人や観光に訪れた人もここで、疲れを癒していたのでしょう。
お風呂上りには、錦川の流れを眺める。。

建物裏側。
ここにボイラーなどがあったのでしょうか?
1930年竣工。
現在は「うまもん レトロ館」としてお漬物の資料館、販売店となっていて、脱衣場等がそのまま利用されているそうです。
定休日+営業時間外だったのが残念です。
二階は展望台となっていて、錦川を一望できるそうです。
「レトロ館」
車窓を楽しみながら、遠い所まで行く青春18切符の旅では、朝ごはんもお昼ごはんも電車の中で「おにぎり」。
せめて、夜だけは旅らしいものを
食べたいと思うのですが、それも行先によってはままならないで、結局 手持ちのお菓子で飢えをしのんだ。。なんて事もあります。
観光地錦帯橋。夏の営業時間を調べて行ったのに平日だからでしょうか、目的のお店は17時で閉店。
他も定休日なのかなんなのか。。
食を求めて歩き回ってしまいました。
丁度 暖簾を掲げているお店の前を通りかかり、ひと安心。
「お二階へどうぞ」。。
穏やかな口調に安心。
「夕日が入るんで半分だけ開けておきましょうか」


手頃なお値段で、岩国名物「岩国寿司」のついたメニューが何種類もありました。


岩国ならではの、もの。

「岩国レンコン」は穴がひとつ多いのだそうです。

「おおひら」= 、鶏肉をだしにサトイモ・ナガイモ・シイタケ・高野豆腐・ゴボウなどを入れて煮たもので、汁の多い煮物といった感じの
食べ物

「岩国寿司」 簡単に言えば「押し寿司」
「おおひら」「岩国寿司」ともに 岩国では祝い事に欠かせない料理だそうです。
→
「岩国寿司と大平」 お料理はどれも薄味で上品。十分に岩国の郷土料理を心地よく楽しむ事ができました。


150年も続いているお店。
「日が落ちたからあげましょうね」
とブラインドを上げて頂くと。。

高い位置から、錦帯橋を望むことが出来ました。
一人旅の私に適度に距離を置いて、適度に近づいて来てくださる。。 とてもいいおもてなしをしてくださるお店でした。
帰りに、あぶらとり紙も頂きました。。。
大満足な夕
食時でした。。。。
→
錦帯橋たもと ひらせい
青春18切符等で、西日本の各地は結構訪れていますが、駅舎・車窓・路線経路を楽しむ旅をしているので、いわゆる「名所・旧跡」と呼ばれるものは素通りしていて、旅行話が友達と合わなかったりします。
「出雲大社前駅」には行ったけれど、出雲大社は鳥居を見ただけ。
今回の一番の目的地は「西岩国駅」
今回 名所の錦帯橋を訪れたのは 「建築物」としての「橋」に興味があるからでした。

幅5.0メートル 長さ193.3メートル。
穏やかな錦川に架かる錦帯橋は、予想以上に大きいものでした。



緩やかな木の階段は登り坂である事を感じさせません。
もっこりもっこりの橋を渡るのは楽しいものです。
橋の下に立ってみました。



釣りをしている人もおられます。


日中は、窓口が空いていて事実上 通行料金が必要です。
ただし、券を持っていれば何度も往復できます。
夕刻になって 鵜飼の舟が出て行きました。



関門ビル
1931年(昭和6年)建築
単純な意匠のビルですが、「これって?」と気になって写真を撮ったら やっぱり
近代建築でした。
シンプルな
近代建築でありながら、懐かしさの漂う建物です。

下関市役所第一別館(旧下関郵便局電話課分室)
1923年(大正12年)建築
綺麗に改修されたものよりもこう言う雰囲気を持つ
近代建築が好きです。
平成11年、一時解体が決まっていたそうですが、市民の熱心な要望活動が実を結び、再度保存が決定したそうです、現在は空家。
いい形で残って欲しいものです。


1907年(明治40年)建築
ロダン美容室(旧宮崎商館)は唐戸の海岸通から少し入ったところにあります。
旧下関英国領事館の影響を受けた意匠とのこと。。
ちょっと色あせた感じが好き。
アーチ壁の中に建物があるのもいいです。
この建物内部を見るためにお客さんになってみればよかったかな。

下関観光ホームページから→
旧宮崎商館
<旧秋田商会>

1915年(大正4年)竣工
秋田寅之助設計
関門商事設計
下関観光ホームページから →
旧秋田商会ビル
<下関南部町郵便局>

1900年(明治33年)竣工
逓信省設計
岩崎組施工
下関観光ホームページから →
下関南部町郵便局
門司で下車したのに下関を渡ってしまった理由は、下関の
近代建築を見たかったからでした。
門司港から連絡線で渡ると
近代建築とたくさん出会えます。
<旧下関英国領事館>

1906年(明治39年)建築
上海英国建築局・ウィリアム・コウワン設計
下関観光ホームページから →
旧下関英国領事館



建物上部の階段状のデザインが綺麗です。
関門に外国船の入港が多くなったため、明治34年、下関に英国領事館が設置されました。